- 1. 登録の種類
- 2. 事業者登録の料金体系
- 2.1. 新規登録料
- 2.2. 有効期間
- 3. 技能者登録の料金体系
- 3.1. 新規登録料
- 3.2. 簡略型と詳細型の違い
- 3.3. カードの有効期間
- 4. 管理者ID利用料について
- 4.1. 管理者ID利用料とは?
- 4.2. 重要なポイント
- 4.3. 利用可能期間
- 5. 現場利用料について
- 5.1. 現場利用料とは?
- 6. 料金シミュレーション
- 6.1. ケース1: 小規模事業者(資本金300万円、従業員5名)
- 6.2. ケース2: 一人親方
- 6.3. ケース3: 中規模建設会社(資本金5,000万円、従業員30名、元請工事あり)
- 7. よくある質問
- 7.1. Q1. 事業者登録と技能者登録、どちらを先にすべき?
- 7.2. Q2. 一人親方の場合、技能者登録も必要?
- 7.3. Q3. 簡略型から詳細型への変更は可能?
- 7.4. Q4. 管理者IDは何人まで追加できる?
- 7.5. Q5. 現場利用料は下請業者も支払う?
- 7.6. Q6. 退職した技能者のカードはどうなる?
- 7.7. Q7. 費用は経費として計上できる?
- 8. まとめ
登録の種類
CCUSには大きく分けて2種類の登録があります。
事業者登録の料金体系
新規登録料
事業者登録の料金は、資本金の額によって異なります。
| 資本金区分 | 登録料(税込) |
|---|---|
| 一人親方 | 0円 |
| 500万円未満(個人事業主含む) | 6,000円 |
| 500万円以上1,000万円未満 | 12,000円 |
| 1,000万円以上2,000万円未満 | 24,000円 |
| 2,000万円以上5,000万円未満 | 48,000円 |
| 5,000万円以上1億円未満 | 60,000円 |
| 1億円以上3億円未満 | 120,000円 |
| 3億円以上10億円未満 | 240,000円 |
| 10億円以上50億円未満 | 480,000円 |
| 50億円以上100億円未満 | 600,000円 |
| 100億円以上500億円未満 | 1,200,000円 |
| 500億円以上 | 2,400,000円 |
ポイント
- 資本金が大きい企業ほど登録料が高くなる累進制
有効期間
事業者登録の有効期間は5年間です。
- 登録完了日から5年後の登録月末まで有効
- 5年後に更新手続きが必要
- 更新時も同額の料金が発生
例: 2025年4月15日に登録完了した場合 → 2030年4月30日まで有効
技能者登録の料金体系
新規登録料
技能者登録には簡略型と詳細型の2種類の申請方法があり、料金が異なります。
| 申請方法 | 登録料(税込) |
|---|---|
| 簡略型 | 2,500円 |
| 詳細型 | 4,900円 |
簡略型と詳細型の違い
| 申請方法 | 内容 |
|---|---|
| 簡略型 | ・本人情報 ・事業者登録情報 |
| 詳細型 | 本人情報 事業者登録情報 保有資格情報 ← ここが追加 |
詳細型を選ぶと、技能士や施工管理技士などの保有資格情報もカードに記録できます。
キャリアアップを目指す方、資格をアピールしたい方には詳細型がおすすめです。
カードの有効期間
技能者カードの有効期間は約10年です。
原則発行日から発行9年経過後、最初の誕生日まで
特例
- 申請時に60歳以上の方:発行日から14年目の誕生日まで
- 本人確認書類を提出し忘れた場合:発行日から2年目の誕生日まで(要注意!)

管理者ID利用料について
管理者ID利用料とは?
事業者がCCUSの事業者情報(現場情報を含む)を管理するために、毎年必要になる利用料金です。
- 通常の事業者:1IDあたり11,400円(税込)/年
- 一人親方:1IDあたり2,400円(税込)/年
重要なポイント
- 毎年支払いが必要(事業者登録料は5年に1回だが、管理者ID利用料は毎年!)
- 管理者IDを追加するごとに料金が発生
- 現場管理者として登録されたIDは利用料不要
利用可能期間
取得・更新日から1年後の取得日の属する月末まで
例: 2025年4月15日に取得した場合 → 2026年4月30日まで有効
現場利用料について
現場利用料とは?
現場・契約情報を登録した元請事業者が支払う利用料金です。
料金: 1人日・現場あたり10円(税込)
ケース1: 基本的な計算 20人の技能者が50日就業した場合
20人 × 50日 × 10円 = 10,000円
ケース2: 同一現場で朝と昼休み後に2回入場
1人日 × 1現場 = 10円
※同じ現場なら、何回入場しても1現場分の料金
ケース3: 午前と午後で同一元請の別現場に入場
1人日 × 2現場 = 20円
※異なる現場なら、それぞれカウント

料金シミュレーション
実際にどのくらいの費用がかかるのか、具体的なケースでシミュレーションしてみましょう。
ケース1: 小規模事業者(資本金300万円、従業員5名)
初年度
- 事業者登録料:6,000円
- 管理者ID利用料:11,400円
- 技能者登録料(詳細型×5名):4,900円 × 5 = 24,500円
合計:41,900円
2年目以降(年間)
- 管理者ID利用料:11,400円のみ
5年後(更新時)
- 事業者登録料:6,000円
- 管理者ID利用料:11,400円
合計:17,400円
ケース2: 一人親方
初年度
- 事業者登録料:0円
- 管理者ID利用料:2,400円
- 技能者登録料(本人分・詳細型):4,900円
合計:7,300円
2年目以降(年間)
- 管理者ID利用料:2,400円のみ
5年後(更新時)
- 事業者登録料:0円
- 管理者ID利用料:2,400円
合計:2,400円
ケース3: 中規模建設会社(資本金5,000万円、従業員30名、元請工事あり)
初年度
- 事業者登録料:48,000円
- 管理者ID利用料:11,400円
- 技能者登録料(詳細型×30名):4,900円 × 30 = 147,000円
- 現場利用料(月平均15人×20日×12ヶ月):15人 × 20日 × 12ヶ月 × 10円 = 36,000円
合計:242,400円
2年目以降(年間)
- 管理者ID利用料:11,400円
- 現場利用料:36,000円(稼働状況による)
合計:約47,400円
よくある質問
Q1. 事業者登録と技能者登録、どちらを先にすべき?
A. 事業者登録が先です。
技能者登録を先に行っても、申請自体は受理されますしカードの発行も可能です。
ただ、技能者登録の際に同時に事業者との紐づけを行わないことで、増える手間などもあります。
Q2. 一人親方の場合、技能者登録も必要?
A. はい、必要です。一人親方は事業者登録(無料)と技能者登録(2,500円または4,900円)の両方が必要です。
Q3. 簡略型から詳細型への変更は可能?
A. 可能です。ただし、差額分の料金と手続きが必要になりますので、最初から詳細型を選ぶことをおすすめします。
Q4. 管理者IDは何人まで追加できる?
A. 制限はありませんが、1IDごとに年間11,400円(一人親方は2,400円)の利用料が発生します。
Q5. 現場利用料は下請業者も支払う?
A. いいえ、現場利用料を支払うのは現場・契約情報を登録した元請事業者のみです。
Q6. 退職した技能者のカードはどうなる?
A. カードの有効期間内であれば転職先の事業者で引き続き使用できます。
Q7. 費用は経費として計上できる?
A. はい、事業に関連する登録料や利用料は経費として計上可能です。詳細は税理士にご相談ください。
まとめ
建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録には、事業者の規模や立場によってさまざまな費用が発生します。
| 項目 | 料金 | 有効期間・備考 |
| 事業者登録料 | 0円〜120,000円 | 5年間有効 |
| 技能者登録料 | 2,500円または4,900円 | 約10年間有効 |
| 管理者ID利用料 | 年間2,400円または11,400円 | 毎年必要 |
| 現場利用料 | 1人日・現場あたり10円 | 元請のみ |
CCUSへの登録をお考えの方は、この記事を参考に、必要な費用を事前に把握して準備を進めてください。


