建設業界のDX化が進む中、技能者の就業履歴を効率的に管理するツールとして「建レコアプリ」があります。建設キャリアアップシステム(CCUS)における建レコアプリの役割・導入方法などを解説します。
建レコアプリとは?
建レコアプリは、建設キャリアアップシステム(CCUS)対応の就業履歴登録アプリケーションです。
建レコアプリを利用して就業履歴の登録を行うには、ICカードリーダーのほか、インターネット接続環境、建レコアプリをインストールした機器が必要です。
アプリケーション上に就業日、技能者・職種、現場等の情報を記録出来ます。
主な機能
建レコアプリの主な機能は次のとおりです。
- 担当現場に関する情報の参照
- 技能者の就業履歴登録
技能者は建設キャリアアップカードをカードリーダーにかざすだけで、就業履歴の記録が完了します。

対応機器とシステム要件
建設キャリアアップシステムの公式サイトから無料でダウンロードできます。
対応OS
- Windows
- iOS
必要な機器
- カードリーダーまたはiPhone
iPhoneがあればカードリーダーなしでも就業履歴の蓄積が可能です。 - インターネット接続環境
実際の運用フロー
建レコアプリの運用は以下のような流れで行われます:
- 建レコアプリを起動
- 事業者IDでログイン
- 就業履歴登録を開始
- 技能者がカードをタッチ
- 技能者が現場を退場
- 登録終了ボタンを押す
- 就業履歴がサーバーに自動送信
建レコアプリ導入のメリット
1. 業務効率化
紙ベースの出面管理から解放され、勤怠管理業務が削減されます。
2. 正確な就業履歴の蓄積
カードタッチによる自動記録で、ヒューマンエラーを防ぎます。
3. 技能者の処遇改善
客観的な就業履歴データが蓄積されることで、技能者の適切な評価と処遇改善につながります。
4. コスト削減
無料アプリであり、導入コストを抑えながら建設キャリアアップシステムに対応できます。
まとめ
建レコアプリは、建設キャリアアップシステムにおける就業履歴登録の中核を担うツールです。
建設業界全体のDX化が進む中、まだ導入していない事業者の方は、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

